創作劇 -1幕- 「あしたあさってしあさって」

令和元年度、2年度、3年度「文化芸術による子供育成総合事業」採択作品

 

「小椋佳のテーマ曲に乗せて…」 少年の心の氷が溶けてゆく夢物語。

小椋佳作曲の主題歌「きのう悲しみに出会ったきみは」と金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」の2曲とともに、命の大切さ、生きることの喜び、勇気を描いたファンタジー作品。
日本を代表する演出家のひとり、香川良成の渾身の演出、香川演出の代表作のひとつとなっています。

ものがたり

健太郎は、自分勝手で乱暴な小学校4年生の少年。
ゲーム機で遊んでいた健太郎は、ある事件をキッカケに気を失い、ゲームの世界へ。

目の前に現れた怪獣ドラゴンは、健太郎にある命令を与える「炎の球で氷の剣をとかせ!この命令ができなければ、お前は永遠にこの世界から抜け出すことができない!」
勇者として旅に出た健太郎の目の前に、次々と魔物たちが現れる。魔物たちはかつて、健太郎にいじめられた動物や虫たちだった。そして、健太郎への仕返しがはじまる。
魔物の中には、友達や飼い犬の次郎もいた。彼らとの交流の中で、健太郎は昔の事を思い出してゆく。
本当の自分を取り戻した健太郎は、この世界の主であるドラゴンとの戦いを決意し、挑む!

果たして健太郎は、ゲームの世界から抜け出し、現実の世界に戻ることができるのか…。

担当の先生の感想

「あしたあさってしあさって」は、人として親としての心のありようをテーマにした内容でしたので、子供にとっても大人にとっても見た後に考えさせられる劇でした。
観た人一人一人が自分の生き方を振り返る機会を与えられたのではないでしょうか。
教室の子ども達の会話の中にも劇の登場人物の名前等が出てくることのあり、印象深い内容だったのだと伺い知ることができます。
現代の子ども達に考えさせる内容深い劇を演じていただきありがとうございました。(福岡県)

先日は、本当に素敵な劇を有難うございました。
子ども達の感想からは、「命・生き物・家族を大切にしよう!」や「言いたいことはちゃんと伝えなきゃいけない」などの声が多数あがっていました。
本校の子ども達は、人前ではきはきと言える子ども達がまだまだ少なく、歌も覚えている子がいたのに、一緒に大きな声で歌うことができず、申し訳ないと感じでいます。(しかし、劇後は教室で子ども達は歌っていました。)
また、小さな生き物をいじめた体験や、ついイライラして八つ当たりする気持ちに対して、心当たりのある子どもが多かったのか、強く心に響いたようでした。
今回、「あしたあさってしあさって」を依頼して、本当によかったと思っております。ありがとうございました。(福岡県)